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【ディッキア】今思う初心者マストハブな品種たち

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早速ですがタイトルの通り、これからディッキアを始める方に育ててみて欲しい品種を、ぼくの独断と偏見で紹介します。
育成方法などの基本的なことについては調べればいくらでも出てきますので、今回は割愛します。
結構擦られている内容な気もしますが、個人的な練習も兼ねて…

選定基準について

今回、品種を選定するにあたって考慮した点は下記の通りです。

・比較的手に入りやすいこと
→現在(2023/1時点)でネットで探せば大体見つかり、〜5,000円程度目安。

・育成が楽しい品種であること
→主観や憶測も含みますが、実践・経験に基づいて紹介します。

・自分が所有していること
→ぼくが好きな品種であることが前提です。

1. Dyckia goehringii ‘Original Clone’ ディッキア ゴエリンギー オリジナルクローン

Dyckia goehringii 'Original Clone' ディッキア ゴエリンギー オリジナルクローン
開花サイズ。鋸歯はもう少し詰まると思います。

1つ目は原種の「ゴエリンギー オリジナルクローン」です。
オリジナルクローンの部分からgoeringii ‘OC’オリクロなどと略されたりもしますね。

特徴

フックの効いた巨大な鋸歯を葉に纏い、高さを出しながら生長します。
トリコームも鱗粉のようなタイプではなく、ベッタリとワックスのような感じで微妙な光沢感があり綺麗です。こういうタイプのトリコームの方がウォーターマーク(葉に映る波のような模様)が映える気がします。

子株をポンポン出す印象はないですが、独特のストロンを伸ばす姿はとても特徴的です。

我が家の個体に関して言えば、葉が若干巻きながら育っていくので意外と場所をとらなくていい感じです。

育成について

かなり丈夫なので枯らさないために気をつけることはあまりないんですが、強いていうならかなり強光を好む方だと思います。
水と光のバランスが崩れると徒長しやすく、鋸歯の間隔が大きくひらき、葉もだらしない感じになってしまいます。

うちでは真夏でも無遮光ですが、葉焼けしたことはないです。(開花サイズに限ります)
子株・中株や根が充実していない株に関しては上記の管理はおすすめしません…。

入手について

ゴエリンギー自体、多くのバリエーションが流通しており非常に紛らわしいです。
ネットで子株を買うなら、親株の写真をしっかり確認して、購入することをおすすめします。(特に子株のうちは見分けがつかないと思います…)

2. Dyckia marnier-lapostollei ディッキア マルニエルラポストレイ

Dyckia marnier-lapostollei ディッキア マルニエルラポストレイ
写真は’Super Wide Leaf’という品種

2つ目は同じく原種である「マルニエルラポストレイ」です。(写真は’Super Wide Leaf’)
マルラポマルニエルMLなどと略称されているのを見かけます。ちなみにぼくはML派です。

特徴

植物に興味のない友人たちからの評判がすこぶる良い本種。
白く幅広な葉が広がるさまは、それまで持っていた植物のイメージからはかけ離れていて、幻想的に映るようです。

マルニエルラポストレイは個体差が大きく、選抜されて名前が付けられている品種が多く存在します。
ここで挙げているのはいわゆる「無印」のマルニエルラポストレイとなりますが、この中でもしっかり個体差はあります。

生長は遅めですが結構大きくなることが多い品種です。無印の株でも大株になれば目を見張る迫力があります。

育成について

基本的には強健で、根張りがしっかりしていれば多少のことではいじけたりしません。
しかし強健なディッキア属の中では少し癖のある方であり、他のハイブリッドと同じような管理はできないかと思います。

比較的耐寒性が低いと言われますが、我が家の環境では年中外管理でも何とかいけています。(名古屋)
しかし、ギリギリを攻めるこの管理方法だと後述する「停滞線」がついてしまいます。さらに言うともう少し気温が低かったり、雨に当たっていると確実にダメージが出ると思います。

ぼくの場合は日中の気温が10度以下になる日が続きそうなら、他のディッキアよりも少し優先的に室内に取り込んでいます。
可能な限り温度を下げずに(10度以上)しっかり日光に当てて管理することで、低温で活動が止まることによってトリコームに跡がついてしまう現象「停滞線」を防ぐことができ、綺麗に育成できます。

また、植え替え時に拗れることも多いです。
いちど拗れると立て直しに長い時間をロスしてしまうので、なるべく避けたいところ…
ぼくなりの対策としては、根に付いた土をほぼ落とさずに植え替えるようにしています。
さらに最近では植え替えの際にはふたまわりくらい大きい鉢に植えて、植え替え(鉢増し)の回数自体を減らすことで拗れのリスクを減らしています。
そしてしっかり養生(腰水、半日陰)して、動き出してから通常管理という流れが多いです。

次に日差しについてですが、これに関してはぼくもまだ最適解を検証中です。
昨年は大きい葉を出して欲しくて、ずっと遮光なしで直射日光に晒していましたが、逆にずっと葉が閉じ気味になってしまっていました。
冬になり、窓越しの光を当てるようにしてからは葉も開いて綺麗に育っている気がするので、多少の遮光はしてあげた方がいいかもというのが現状の見解です。

トリコームが比較的剥げやすい&剥げると元に戻らないため、水やりは根元か腰水で行い、葉を引っ掛けないようにしましょう。

入手について

現在(2023/1)ではヤフオクなりメルカリなりで検索をかければ、選べるくらいの数がほぼ常時出品されています。なのでさほど入手に困ることはないと思います。園芸店でもマニアックな種を扱っているところであれば割とあります。

前述の通り個体差が激しいので、白いやつ、葉が大きいやつ、うねるやつ、などと絞って探していくと良いと思います。
名前付きでも5,000円以下で売っていることもあるので、要チェックです。

注意点としては、育成についてで記載したように特に根が弱いので、初心者が抜き苗発送で買ってしまうと、立ち上げに結構苦労すると思います。ディッキア全般ですが根が乾燥すると拗れやすいので、鉢ごと発送が理想です。

3. Dyckia ‘Arizona x Mercury’ ディッキア ‘アリゾナ x マーキュリー’ Sueb hybrid

Dyckia 'Arizona x Mercury' ディッキア 'アリゾナ x マーキュリー' Sueb hybrid
中株ですが既に強烈。

3つ目は「ディッキア ‘アリゾナ x マーキュリー’ Sueb hybrid」です。
BSI登録されておらず、名前すらついていないタイのトップブリーダーSueb氏のハイブリッド。
しかし個人的おすすめ度は上位な品種です。

特徴

比較的細葉ながら、強烈な白い鋸歯が並びます。葉の中央のかすれ気味なトリコームから覗く栗色の葉がめちゃくちゃかっこいい。

特筆すべきはその生長の早さとその過程の面白さです。
タラの芽くらいの子株から育てていますが、3段階くらい草姿が変化するタイミングがあり、観察のしがいがありました。

花粉親にマーキュリーが入るハイブリッドは本種系統の草姿に近い見た目になるように感じますが、もっとも流通しているのは現状本種だと思います。

育成について

他のハイブリッドディッキアと同様に成長期は遮光なし、少し絞め気味の水やりで管理しています。
本種のようにトリコームが一部欠けているまたは掠れている種類は、葉色で水切れサインが確認しやすいのでそれを目安に水やりを行います。

耐寒性もかなりあるようで、雨・霜の当たらない軒下であれば通年外でも大丈夫だと思います。

子株を出しやすく生長も早いので、気がつくと親株が子株に押し上げられて傾いてしまっていたりします。綺麗に育てたければこまめに回収することをおすすめします。

子株から育てていると、葉の広さが急に倍近くなり、そのあとまた2/3〜半分くらいになるタイミングがあります。急に細葉になり徒長かと疑いそうになりますが大丈夫です。
ここから出てくる葉は本来のそれとなり、文字通り化けます。

入手について

園芸店などで本種を狙って入手するのはなかなか難しいと思いますが、ヤフオクやメルカリなどを見ていると結構な頻度で出品されています。

入手の際に気をつける点としては、交配式は同じでも全く異なる個体を購入してしまわないようにすることです。
‘Mercury x Arizona’のように逆の交配式だったり、交配式は合っていてもSuebのハイブリッドではなかったりすることがたま〜〜〜にあるので、親株写真をしっかりと見比べて購入するようにしてください。

こんなに優秀なハイブリッドになぜ名前がついてないのか…
名前さえついていれば探しやすくなるのですが、こればかりはしょうがないですね。無いもんは無い。

4. Dyckia ‘All Star’ ディッキア オールスター

Dyckia 'All Star' ディッキア オールスター
若干退色気味

4つ目は銘品「ディッキア オールスター」です。
本種はBSI登録株であり、’All Star’という園芸品種名を与えられています。
Dyckia ‘All Star’ Bromeliad Cultivar Register (14929) 

特徴

黒に近い葉は白く詰まった鋸歯が並び、綺麗なロゼット状に展開します。
葉が広めで鋸歯細かく並ぶので、BCRでは直径25cmとなっていますが比較的コンパクトに見えます。

子吹きが良く、BCR掲載写真のように群生させても非常に見栄えするので、敢えて子株を回収せずに育ててみたりしてもアリだと思います。

新しいハイブリッドが市場で目まぐるしく入れ替わる中で、ある植物イベントで見た本種の群生がかっこ良すぎて、個人的に再評価の流れが来ている種でもありますね。

育成について

先に紹介した’Arizona x Mercury’と同様、直射日光で締め気味の管理で大丈夫です。
耐寒性についても同様です。

群生を目指す場合は子株が出るほど親の生長が緩慢になったり、若干徒長してしまうことがあるので、頭に入れておくと慌てなくて良いかと思います。

SNSで本種について見ていると、ちょっと癖のある育ち方をすることもあるみたいですが、枯れることはなさそうなのであまり気にしなくてもいいかと。

入手について

ヤフオクやメルカリだけでなく、満遍なく見かけることが増えてきたように思えます。
数年前まではどちらかというと高級品種かなという値段でしたが、子吹きの良さから流通も早かったようですね。

見た目が良く似た品種として、’Stealth Assassin’や、’Abe’などがありますが、BSI登録されているのは本種のみのようです。

まとめ

本当は10品種くらい紹介したかったんですが、どれも好きな品種なだけあり書き始めると止まらずに結構な文章量になってしまいました。ので、今回は一旦ここまでになります。

気が向けば追加するかもしれません。

本記事を読んで疑問やご指摘があれば、連絡いただけるととても嬉しいです。
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